2010年10月23日土曜日

スパイダーソリティアから学んだこと

「スパイダーソリティア」
こうして、ブログを読んでくださっているみなさんなら、必ずや知っていると思われる、パソコンに入っているトランプゲーム。
同じ隊次の友達が勤める病院で職員がこのゲームにはまっていると聞いたのが、きっかけでしばらくご無沙汰だったこの「スパイダーソリティア」に私もはまっている。
というか、任地に赴任してから、パソコンを開いたときの日課のようになっている。


まあ、要するにヒマ。

早くやめようと思うのだけれど、カードの順ぐりが悪く、たったかとカードが並べられず、最後に
「手詰まりです」
っと出ると、「くそー!手詰まりになるもんか!」と思ってやめられない。
で、そのゲームが無事にクリアーできて、最後に花火が上がるのを見ると、やっと落ち着く。


いつもは、「手詰まり」になると、「もう一度同じゲームをする」というボタンをクリックしてきた。すると、負けとカウントされるけれど、最初からできるという選択をしてきた。


そしたら、今日、勝ち率が40パーセントを切り、39パーセントになっていた。その数字を見て、なぜか「こりゃいかん!負けられん」と妙なファイトが出てきて、今日は、手詰まりになっても、 
「戻る」ボタンを押しまくって、自分があかんかったなあと思うところまで戻って、やり直してみた。


そんなふうにしてやっているうちに、ふと私は思った。
私のやっているレベルは中級レベルで、トランプの4種類のカードのうちの赤と黒の色をそろえていけばいい。
これまでは、目先のことだけ考えて、すぐに移動できるカードをひょいひょいと動かしていた。けれど、そうするとすぐに手詰まりになることが多いことに気付いた。
時には思い切って(たかがカードゲームでそこまでの覚悟がいるのかという感じだけれど、なんせビビりな私なので・・・)
黒のカードの上に赤のカードを持ってくることも必要だと思った。
次にカードを配ると、運が回ってくるというのか、さっき、赤と黒を交互に並べてしまったところも、結局、赤は赤のカード、黒は黒のカードのところに置くことができ、最後まで行き着くことができる。そして、パソコンが「おめでとう!」と花火を打ち上げてくれる。それと、選んだカードの運にもよるけれど、それでも、思うようなカードでなければ、「元に戻す」ボタンをクリックしてやり直すことが、ゴールにたどり着くためには必要だったりする。「戻る」ことで、点数が減ってしまうが、私は、負けてしまうことより、ゴールにたどり着くことを目標にした。


きっとこれを読んでくださっているみなさんは、そんな当たり前のことをいまさらと思われるかもしれないので、とってもこんなことを書くのは恥ずかしかったりするけれど、でもね、私の中でこのソリティアの発見は、こんなことにつながったのであります。


それは、学校で働き始めて1か月半。クラスを受け持って、3週間。そのうちの2週間は同僚が急に病気になり、いきなり一人で受け持っていた。
私は、ケニア人と一緒に働いて、ケニア人の障害児教育に対する意識が少しでも変わることで、子どもたちがもっともっと可能性を広げていけるようにすることが、今回の私のケニアでの使命だと思っている。
ケニアの先生たちと一生懸命働く気満々だった。

でも、うちの学校の先生たちは、本当に働かない。
うーーん、もしかしたら本人たちは働いていると思っているのかもしれない。けど、日本的な尺度で考えると働かない。
何をやっているかというと、携帯電話(メールやネット、通話)、他の同僚とおしゃべり。
最初はあまりの現実にびっくり仰天するだけだったのだけど、だんだん怒り心頭になる毎日を実は過ごし、自分はセーブしながらもガンガンとやれることをやって突き進んでいる感じだった。


けれど、同僚が一日のうちの半分くらいは出勤するようになってきた今週初めくらいから、なんとなーーく、この感じはやばいかも?もしかして私はなんとなく先生たちの輪から浮き始めてる?まずいかと思いつつ、日本式が抜けきらない私はそのまま突っ走って今日まで来ていた。


そこで、話は戻って、「スパイダーソリティア」。
私のこれまでのゲームの進め方と、自分の学校での有り様がダブって思えたのだ。
私は、今まで、あまりにもストレートに「赤は赤のところに移動させなければいけない、一時でも黒にいくなんてありえない」という態度でいたのかもと。
ようするに、「子どものことを考えてもっと働けー、動けー!」と全身でストレートにいっていただけな気がする。けれど、ケニア人からしたら、自分たちが大変になるだけ。やったからといって給料があがるわけでもないし。


ケニア人、ケニアの障害児教育を理解しよう、日本と違うのは当たり前なのだから受け入れることから始めなくては!と頭で理解をしていても、実は何も受け入れてはいないのだ、私は、まだ。


学校だって、同じなのだろう。やってみて、うまくいかなければ、戻ってみる。時には回り道もしてみる。そうして、時間がかかっても、ゴールにたどり着けばいいのではないかと。


先生たちを批判して、「赤は赤のところ!」とわめいていても何も変わらない。時には、違う視点からやってみることがいるのだ。
そういえば、この間、風船でゲームをしたときに、同僚が、一瞬だけ一緒にやってくれた。それを見て、「やった!先生が立ったぞ!」と心の中で喜んだのだに、結局、私の中では「一瞬かよ」って怒りや呆れた気持ちが先行していた気がする。あの時に、ちょっと回り道できる余裕が私にあって、同僚に「いやーーー。一緒にやってくれてすごく子どもがすごくうれしそうだったよ、私もうれしいよ」なんて言うことができていれば、何か前に踏み出せたかもと思う。


ソリティアも100回以上やって、ようやくこんな風に考えることができた。


何事も自分の中に何かコトンと落ちるまでに時間がかかる私。
でも、あきらめないでやり続ける。


あっ、ソリティアではありません。学校の活動です。あしからず。

1 件のコメント:

  1. 何からでも、学ぶよね~
    んで、活動のことと結びつけると
    改めて色んなことを痛く実感する毎日です。
    私も同じ。

    それにしても、スパイダーソリティアってレベルがあるんやなぁ。一度もやったこと無いけど、
    いつも病院のPCをシャットダウンするときに画面に残っている花火にはそんな意味があったんやね 笑
    お互いあきらめずに頑張ろうね!

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